California駐在日記

アメリカ駐在中の日本人会社員。駐在生活のあれこれを発信していきます。

米国赴任者の最初の試練~ソーシャルセキュリティナンバーとは

Social Security building front view

どうも。うみほたるです。

本日のテーマはアメリカ赴任をしたときに直面する最初の試練と言っても過言ではないであろうソーシャルセキュリティナンバーについてです。

 

僕は赴任して最初の2週間程度はホテル生活をしていましたが、その間にやらなくてはいけないこととして3つあると教えられました。

  • 家を借りること
  • 車を購入すること
  • ソーシャルセキュリティナンバーを取得すること

人によってはその他にも携帯電話を契約するとか学校の入学手続きをするとか、色々考えられると思いますが、僕の場合は上記の3つでした。

 

しかし、アメリカの駐在員ならばどんな場合でもソーシャルセキュリティナンバーの取得は必要になりますので、これだけは押さえておいて損はないと思います。

 

 

ソーシャルセキュリティナンバーとは?

Social Security Number、SSNなどと略したりするようですが、これは日本語にするなら社会保障番号というのが一番近いと思います。

日本人の感覚としてはマイナンバーが一番近いと思いますが、日本人にとってさえ「取得は任意」という感覚があるマイナンバーと違い、アメリカでは外国人労働者でさえも「取得必須」というようなものです。

ソーシャルセキュリティナンバーは主に「社会保障サービスの提供」、「税金の徴収」の2つの機能のために付与されるようです。

それに加え、単純に個人を識別する番号としての機能も持っているため、様々な住居の賃貸契約や車の売買契約を結ぶ際などにもソーシャルセキュリティナンバーの記載を求められたりします。

 

ソーシャルセキュリティナンバーの取得手順

それではソーシャルセキュリティナンバー(いい加減長いのでSSNとします)の取得手順について解説していきます。

I-94の取得

まずはI-94の取得です。アメリカではこういったI-○○だとかW-○○だとかが無数にあり、何の説明もなくさも当然のように提出を求められたりします。皆さん気を付けましょう。

I-94はアメリカへの出入国記録の証明書です。実は取得はとても簡単で下記のサイトのGet most recent I-94からパスポート番号などの入力だけで入手可能です。最初は非常に苦戦していましたが、仕組みがわかればとても便利なものです。

出てきた非常に簡単な出入国履歴の紙を印刷して持参すればOKです。

i94.cbp.dhs.gov

ちなみにI-94はSSN取得のために提出が必要な書類の1つですので、他のものが提出できる場合はI-94でなくてもOKです。

 

SSNのオンラインアプリケーション

次にSSN取得のために申請を行います。これまたオンラインで可能で、下記のサイトにアクセスして必要事項を入力します。このときにどのような書類を持参できるか聞かれますのでI-94とパスポート、ビザなどを選択しておけばOKです。

www.ssa.gov

 

ソーシャルセキュリティオフィスへのアポ取り

オンライン申請が受理されたら申請番号が付与されますので、そちらを持って電話でオフィスの面談予約を取るように指示があります。

ここからが最初の試練のはじまりです。電話すれどすれど繋がりません。僕は約2週間、時間帯を変えたり、色々工夫しながら電話し続けましたが、結局一度もつながることはありませんでした。

最初に自動音声でアナウンスが流れるのですが、これが長い。。。

さらに自動音声からAIとの会話に切り替わるのですが、これも慣れていない日本人からするとどうしていいかわからないと思います。僕も最初何を求められているかわかりませんでしたが、AIは普通に会話ができるので受け答えしていき、最終的に予約を取りたいということが伝われば実際の担当者に繋ごうとしてくれます(最初からそうしてくれればいいのに)。

その後、トラウマ必須の保留音を聞き続けること30分、1時間、一向につながる気配なく、仕事が滞るフラストレーションを抱えながら待ち続けても全く実りなく、どうすればいいのかわからない状態が続きました。

 

ソーシャルセキュリティオフィス訪問

本来であれば予約をしてから行くものなのですが、八方塞がりだったため、アポなしで特攻しました。するとなんともあっさり「It's OK」と通してくれました。これまでの苦労は何だったのか。。。

当日、僕はB-○○という番号を付与されましたが、どうやらA-○○というのが予約を取っていった人、Bが予約なしでいった人なのだと思います。Aがバンバン呼ばれていく中、Bはその10分の1くらいのスピードでした。まあ予約していないので文句は言えません。

かくして、2時間以上は待った気がしますが、何とかオフィスでの手続きが完了。オフィスでは非常に簡単な質疑応答のみで、特に特筆すべきやり取りはありませんでした。予約番号の紙とI-94、パスポートは忘れずに持っていきましょう。

なお、ソーシャルセキュリティオフィスは色々なところに点在しているのですが、SSNの発行業務を行ってくれるオフィスは限られているらしく、事前に調べてから行くことをお勧めします。

 

ソーシャルセキュリティカードの到着

2週間程度でSSNが記載されたカードが郵送されてきます。こちらを受け取れば手続きは完了です。

なお、SSNは一度発行されたら日本に戻ってからも有効なので、人によっては2度目の赴任の際には前のSSNが継続利用できます。なくすと再発行手続きなどで大変らしいので、帰任後もカードは大切に持っておくことをお勧めします。

 

 

 

 

ということで今回はソーシャルセキュリティナンバーについて解説しました。

海外赴任に必要な書類手続きはまだまだありますので今後も順番に解説していきたいと思います。

それでは!